元来制服が支給される女性社員にとって、私服で過ごすのは通勤時間だけであったのであまり服装に神経を尖らせる必要はありませんでした。しかし制服を廃止する企業が増えるにつれて、働く女性たちにとって私服が仕事着となり日々どのような服装で勤務するのかが自己実現の一つとなっていると言っても過言ではありません。服装はもとより化粧、髪型、アクセサリーにいたるまで、その人々のファッションセンスが問われ人間性を映し出す鏡と化しています。
特に営業職の女性にとっては、靴やバッグも重要な要素を占める割合が多いと言えるでしょう。接客業に従事している人は、その人が履いている靴を見て人物判断の材料にすると言われています。きちんと磨かれて手入れが行き届いているか、かかとは擦り減っていないかなどがチェックされています。したがって日々の手入れを怠らず、一つの靴を毎日履くことなく何足かをうまく回転させて使う技術が必要になってきます。足元を見ればその人が分かると言うのは言い得て妙だと感心させられます。女性の場合、基本はパンプスで歩くことの多い人はヒールが太くかかとが低いほうが疲れることが少ないと言われています。オフィス勤務の事務職では、サンダル履きが横行している職場がよく見られますがあまり感心しません。
バッグについては営業職の場合、アタッシュケースと私物入れを別々にした方が賢明です。アタッシュケースだけを抱えていると女性らしさが感じられませんし、服が皺になったり姿勢が不均衡になりがちです。
女性の活躍促進の時代には、オフィスや外出先においても仕事の内容とともに仕事着であるファッションで勝負することが不可欠と言えそうです。